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通勤妊婦へ対する新型コロナウイルスへの対応。予防の諸外国と前例を待つ日本。日本の妊婦はマウスじゃない。

通勤妊婦へ対する新型コロナウイルスへの対応。予防の諸外国と前例を待つ日本。日本の妊婦はマウスじゃない。

新型コロナウイルスの妊婦へ使える薬は未だ見つかっていない。これだけ世界的に感染が広がっているのに、だ。

そこで諸外国ではどんな影響があるかわからない現在、妊婦の感染から胎児の影響を危惧し、「妊婦」と指定した上で外出禁止を求めている国もある。何があるかわからないから「予防」を徹底するのだ。

仕事をし始めて常に言われていることがある。

それは、「常に最悪のシナリオを想定しておく」ということ。

そんなことを言ってみても、私の社内という小さな空間においても、この新型コロナウイルスに関しての意識が低すぎるように感じる。どうやら、彼らにとっては「妊婦が通常通り電車やバスで通勤し、会議に参加し、出張に行き、その結果新型コロナウイルスに感染し胎児に影響がでること。妊婦が重症化したり胎児が死亡すること」は最悪のシナリオでも何でもないらしい。

国のトップがそういう姿勢なのだから無理はないのかもしれないが、会社という小さな単位で見たとしても社内に1人しかいない妊婦の私が声を上げた時の対応でさえ「大丈夫。関係ない。」とされる。

新型コロナウイルスの胎児への影響については不明瞭なところが多い。

2020年3月26日の参院予算委員会の中で矢田議員が通勤妊婦に関して「日本は取り組みをしないのか」という妊婦の声を拾い上げてくれましたが、そこでも

厚労省は「現在の段階では周産期及び新生児に関する情報は非常に限られておりまして、引き続きの知見が必要だ、積み重ねが必要だというように考えているところであります。また各国の取り組みも十分に参考にしながら私達も取り組みを進めてまいりたいという風に思います。」

えぇーっと。

情報が限られているから予防しないといけないんじゃないの?

あえて乱暴な言い方をすると、私には、引き続き‟新型コロナウイルスが妊婦・胎児に与える影響についてのデータ集めの為”に私のような通勤妊婦が実験に使われるマウス状態になっているような感覚に陥る。

それで?なにかあったらどうするの?

妊娠初期・中期・後期の妊婦が出産し、「この時期に新型コロナウイルスに感染し、子どもが生まれてから、これは新型コロナウイルスに関連した疾患ですね。」というデータが欲しいの?

胎児への危険があるデータが集まる=犠牲になった妊婦・胎児が出たということ。

誰かが悲しい結果になってから、国が手のひらを返したように「ハイ!新型コロナウイルスは妊婦・胎児に多大な影響がある。だから通勤禁止。」なんて言い出したら、怒り・失望・虚しさ…到底感情の整理がつかないだろう。
前例を作らないようにする姿勢が大切なのではないのか?

各国の取り組みも十分に参考にしながらというのであれば、もうすでに参考にできるものはたくさんあるではないか。これだけ国内で感染者が出ている今、悠長なことは言っていられない。海外では妊婦への予防の観点から十分な対応がなされているため、妊婦への感染リスクは日本の毎日リスクにさらされている通勤妊婦より少なくなっているだろう。そうなると海外から妊婦・胎児への影響に関するデータは少なくなることが予想される。

新型コロナウイルスが妊婦・胎児へ与える影響がわかること、すなわち妊婦への予防をしていない国、日本の妊婦の例が主になっていくのか。

もう一度言う。

海外では妊婦への対応がされているから十分な数のデータが出てこないのであって、それを何も妊婦への対応をしていない日本が「胎児に影響がでる」というデータ集めのために日本の妊婦をマウス的な扱いをしていることに強い怒りを覚える。

国のトップは今からでも遅くない。

今、本当に何が必要なのか、将来の日本にとって何が必要なのか、冷静に考え、判断し、対応してほしい。早急に。

「お腹にいる赤ちゃんに会いたい。元気に生まれてきてほしい。」そう毎日願う私のような妊婦が悲しい思いをしないように。

私の願いは「希望する妊婦が在宅勤務・休職(賃金の補償)」ができるようになること。

生魚・生肉・アルコール・たばこetc…妊婦が生活面で気を付けていることもたくさんあるのに、なんでこんな世界的に感染者が増えている新型コロナウイルスに関して国が放置なんだ。

あえて言う。

ふざけんな!

もう、妊婦を軽視するのもいい加減にしてくれ。

お腹の中の命とそのための自分の命。2つの命を守りたい。

日本の妊婦はデータ集めのためのマウスじゃない。

-マタニティ, 子育て

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